よくある質問(Q&A)


A.歴史をひもとけば、カットグラスの発祥の地はヨーロッパです。様々なカット技法は幾世にもわたり、各地で職人の手に受け継がれてきました。しかし、伝統工芸を受け継ぐ職人が不足しているのが日本の現状です。例えば、高度な技術を要する「喜久繋(きくつなぎ)」のカットにはたいへんな集中力と体力を要します。熟練の職人が年に一度の新作展で発表するために数個作ることはあっても、それ以上制作することは出来ません。そこで、CommaJapan株式会社では中国、武夷(ウーイー)のComma Groupe Limitedにて、技術の伝承と職人の育成を始めました。こうして生産体制を整え、微細な美を宿すカットグラスの量産が初めて可能になりました。

A.世界でもトップレベルのカットグラスを、適正価格で日本のお客様に販売できることです。消費者の中には、「中国で生産している」というと、安くて粗悪な製品を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、Commaでは、日本の最高水準の技法をもとに、中国の技術の粋を極めた職人が生産に取り組んでいます。「喜久繋」「六望星」のカットが出来る職人は、視力も良く、運動神経の良い若い女性のうちほんの数名です。Comma Groupe Limitedでは、腕のよい職人にはトップクラスの処遇を与え、他社からの引き抜きを防いでいます。ですから、職人の人件費は日本より高いかもしれません。しかし、日本では既に量産が不可能なハンドカット製品を、中国だから作り続けることができるのです。Comma Japanではすべての製品を信頼の品質でお届けしています。

A.いいえ、Commaの製品はクリスタルグラスではなく、ソーダグラスです。
クリスタルガラスには24%の鉛が入っているので、強フッ酸の中でガラスを処理して仕上げる「酸研磨」で仕上げます。このために、日本ではハンドポリッシュの技術が廃れてしまったと言っても過言ではありません。一方、中国では、政府が公害を防ぐために酸研磨の処理を禁じています。Comma社でもソーダガラスでカットグラスを製作し、すべて一貫した手作業(ハンドカットとハンドポリッシュ)で仕上げています。クリスタルガラスに比べてソーダガラスは耐久性に富むので、お手元で長くお使い頂くことが出来ます。

A.贈り物としてだけでなく、ぜひ日常のシーンでご使用ください。お好きな飲み物を注げば、微細なカットからグラスの陰影が透けて見えます。美しい色合いや、グラスの重さと手触りは、いつものお酒やお茶をより一層、風味豊かなものへと変えてくれます。牛乳や麦茶を入れて、お子様のおやつにもいかがでしょうか。美しいグラスは豊かな情操を養うことにもつながるでしょう。いくら綺麗なグラスだからといって、「もったいない」と飾ってしまえば、やがて眺めるだけになり、そのうち箱に戻して鑑賞品になってしまいます。ハンドメイドのグラスは、食卓にのぼり、人の手に触れてこそ、良さが伝わるものです。気負わずに、どうぞ手にとってお楽しみ下さい。